「生まれてからずっと住んできた家だから、愛着がなかったといえばウソになります。でも、ところどころ傷んできていたので、そろそろ限界かなと思って」。明るい笑顔が印象的なお姉さんは、建替えのきっかけをそんなふうに話します。「特に水まわりはヒドかったよね。まあ、40年も使い続けていたんやから」と、横入りするのは弟さん。築約40年の住まいをまるごとつくり直した建替え計画は、そんな姉弟の想いから始まりました。
「私が一番こだわったのは、LDの明るさ。以前はかなり暗かったから。でも、ここまで明るく生まれ変わるなんてビックリしました」。そう語るお姉さんの後ろには、天井まで届くハイサッシの開口部。また、階段上部のトップライト(天窓)からの光もたっぷりと採り入れられるよう、廊下とつながる引戸にはガラス面の多い特注品が用いられています。「ほんとに以前とは大違い。開放感があって、とっても心地いいです」。
住空間が変わると、暮らし方も変わる。ご姉弟も、確かにそんなことを実感されているご様子です。「建替えてからは、LDでお酒を飲む時間が一番のぜいたく。あんまり居心地がいいから、晩酌のビールが2本に増えちゃいました」と弟さん。お姉さんも「私も似たような想いです。休日にここでまったりとお茶を飲んでいると、しあわせだなって」とのこと。また、ご家族団らんの空間だけでなく、プライベートスペースにもポケットハウスらしい
工夫がたくさん。 「ボクの部屋には、ベッドスペースにもなるロフトがあるんです。これのおかげで部屋はいつもスッキリです」。反対側にあるお姉さんのお部屋には、ワードローブをまるごと収納できる大きな収納が。「これ、実はウォークスルーになっていて、隣の和室につながるんです。お掃除をする際もスッと移動できて便利です」。40年目にして新しい一歩を迎えた住まいは、これからもご家族の明るい笑顔をつくり続けていくことでしょう。